こんばんは、スタジオ真榊です。現在、主にChatGPT-5.5とCodexを使って新作催眠ADV「鬼怒川さんは催眠になんて掛からない」を制作中です。往年のBlackLilith作品のような古き良き選択肢Hノベルゲームを目指しているのですが、制作過程で漫画やイラストにも応用できそうな手法がいくつもわかってきたので、今回はそのうち、ChatGPTではどうしても断られてしまう「H画像に一貫した背景を付ける方法」についての検証結果をまとめました。

NanoBananaProの登場時もコンテンツの作り方が大きく変わったのを感じましたが、ChatGPT-5.5とCodexもまた別レベルの凄さがあり、こうしたゲーム素材が思いつく端からどんどん生成できてしまいます。

素材さえできてしまえば、ゲーム内への実装やサイズ調整などもCodex任せで簡単。PythonやJavaScript、CSSなどの知識がほとんどない文系人間の私にも、時間さえかければちゃんと遊べるオリジナルゲームが作れてしまいます。既に完成までの折り返し地点は過ぎたので、引き続き制作作業を進めながら、最新環境でできるようになったこと、まだできないことの境目を随時報告していきたいと思っています。

H画像に一貫した背景を付けるには?「GPT Image2」創作補助検証:図版1

【注意】記事中に性行為を中心としたR-18画像が多数掲載されています。閲覧時は周囲にご注意ください。

1.GPT Image2を使った「AI背景」最前線

さて、ChatGPT-5.5に搭載された画像生成モデル「GPT Image2」の性能の高さについては、既にこちらの記事でまとめた通りです。特に漫画やゲームなどのコンテンツ制作においては、三面図や表情集といったキャラクター資料や背景の生成、そして

キャラ画像と背景を自然にミキシングできることが非常にエポックメイキングだと感じています。

以下、背景関連でGPT Image2がどんなことができるようになったかをざっくり紹介していきます。(※10枚連続生成がうまくできない場合は、下図のように「モデルを選択▶Thinking」が選択されているか確認して下さい。Instantモデルだと1枚の画像を10分割した画像になりやすいようです)

1.GPT Image2を使った「AI背景」最前線:図版1

・キャラと背景のミキシング

キャラクター画像と背景画像を与えると、単なる合成ではなく自然に統一感のある画像を得ることができるのが最大の進化ポイント。ノベルゲームで言えば「立ち絵」と「背景」を準備できれば、その組み合わせで「イベントCG」を作れてしまうわけですね。

・キャラと背景のミキシング:図版1

ゲーム仕様に合わせて画像のアスペクト比(このゲームでは16:9)を守ることもできますし、画風はわずかに変化するもののNanoBananaProより忠実に再現できているように見えます。

ミキシングの自由度はかなり高く、こちらの例のように、参照させたキャラ画像から表情やライティングが変わる場合でも、壁打ちしながら修正していけばなんなく作ることができます。

・キャラと背景のミキシング:図版2

ただ、表情や顔立ちがキャラクターのイメージと異なっていくことはありますので、その場合はSDXLによるImg2imgやADetailerを使って画風統一を図ることになります。壁打ちするとどんどんキャラ容姿や背景が変容してしまうことがあるので、基本的に指示するたびに同じキャラ画像と背景をセットで添付するのがコツのようです。

また、キャラクターの背の高さなど、入力画像から読み取れない情報は反映されにくいので、プロンプトで補ってあげる必要があります。こちらは、前回の記事も紹介したベッドとキャラクターの縮尺が合っていない例。

・キャラと背景のミキシング:図版3

これではベッドが小さすぎて横になれないので、「ベッドの大きさは大人二人が寝られるダブルサイズです」「ベッドに対してキャラクターが大きくなりすぎないように縮尺を調整してください」などと指示する必要があります。

・背景画像のtxt2img

背景画像については、詳しくテキストで説明することで、注文通りのものを作ることができます。ゲームや漫画の場合、それぞれのタッチを揃えなければならないので、このように参照画像を与えると画風を寄せてくれます。

・背景画像のtxt2img:図版1

特に指示しないと画風はセミリアルタッチになるので、リアルすぎないアニメ塗りにしたい場合は「セルシェーディング」「影は2段階まで」などと指定すると情報量の調整を行うことができます。自分の好みにあった画風で安定して生成できるChatGPT用画風プロンプトを探るのがまずは早道ですが、分からない場合は自分の理想の画像をGPT-5.5に投げて、率直に「こういう画風を画像生成で再現したいが、どのようにプロンプト指示すればいい?」と尋ねるのも有効です。

・これまでの作業を踏まえた強力なサポート

こちらは驚きの生成結果。キャラクターの服装3種と背景6種を与えてこのように指示したところ、そこまでゲームのシナリオを私と一緒に作ってきたGPT-5.5は、こんな単純な指示でシナリオ上必要と思われるイベントCGを勝手に判断して作ることができました。

・これまでの作業を踏まえた強力なサポート:図版1

このゴミ捨て場のイラストなどはほぼそのままゲームに採用できています。(顔立ちや細かな破綻はSDXLや手作業で修正しています)

・これまでの作業を踏まえた強力なサポート:図版2

・存在しない背景を創造的に補う

入力した背景と立ち絵をミキシングするだけでなく、背景部分を自由に注文することももちろんできます。これはゲームオーバー時のイベントCGを作ったところですが、ゲームオーバーに至った場面によって鬼怒川さんの服装が異なるので、5枚ずつ2パターン作ってもらっています。

・存在しない背景を創造的に補う:図版1

いわゆる「イベントCG」はこのような形で思いついた端から作っていけるので、作ってはテストプレイし、イメージと違ったらやり直す、壊れたらCodexに直してもらう…の繰り返しでどんどんゲームが組み上がっていくというわけです。