こんばんは、スタジオ真榊です。今回は各生成プラットフォームでも利用できるようになった最新動画生成モデル「Seedance2.0」の特集です。現行モデルで随一の生成精度を誇り、特に読み込ませた静止画像の一貫性保持力が群を抜いて高いのが特徴。日本語指示でも音声同時生成が容易にでき、TLでも非常に高い精度の動画が次々にアップされています。

一方で、ネックになるのが非常にお高めの利用料金。ComfyUIのAPIノードで生成した場合、7秒動画1本で240円するため、ミナちゃんがセリフを1回噛むたびにお金がすっ飛んでいきます。

そこで今回は、FreepikやHiggsfield、Runwayといった各プラットフォームでの生成コストを比較しつつ、実際の使い勝手や進化ポイント、AIイラストや漫画作りに活かせる使い方はないかをあれこれ検証しました。一貫性保持力やカメラコントロール、シチュエーション指定などは過去見たことがないレベルに高いので、うまく使えばLoRA作りや漫画のコマ生成などにも応用できそうです。

例によってPR案件などではなく、むしろFreepikの年払いが切れた以降の乗り換え先を目下探しているところです。自腹を切って課金した人ではないと本当の使い勝手は分からないので、こっちのほうがいいよ!というプラットフォームがありましたら、ぜひ使用感などをコメント欄で共有して頂けるとありがたいです。

Seedance2.0とは

Seedance2.0は、TikTokの親会社で「Seedream」シリーズなどで知られる中国ByteDanceが今年2月12日に発表した動画生成AIモデル。デビューするや否や「ブラッド・ピット対トム・クルーズ」とか「高市早苗首相対ウルトラマン」といったアレすぎる動画が拡散し、Sora2と同様に国際的批判にさらされましたが、その実力は本物です。

まず文字入力だけで動画生成(text2video)ができるのは当然として、最大で9枚までの画像、3本までの動画、および音声を参照させられるのが特徴。もちろん開始・終了フレームの指定もできるので、手元の写真やAIイラストなどを日本語の音声と口パクつきでなめらかに動かすことができます。

生成秒数は5~15秒が基本で、動画サイズは480p/720p/1080pから指定が可能。動画の指定した秒数で場面が切り替わる「マルチショット動画」を一発生成できるほか、ある動画の登場人物を別の人物に差し替える、内容はそのままにカラーやスタイルなどを変更する、静止画として与えたストーリーボードをアニメーション化する…といった高度な指示もなんなくこなしてきます。

性能については記事後半で詳しく見ていくとして、現在ニーズがあるのは「どこで生成するのがベターか」という情報かと思います。既に多くのAI生成プラットフォームでSeedance2.0が使えるようになり、TLでは海外インフルエンサーが余り聞いたことのないプラットフォームをおすすめしまくっているところ。サブスク料金も決してお安くないので、どこで生成すべきか私もよく分からない状況になっています。

そこで以下、現在年払い契約しているFreepikと比較してどのような料金体系、使い勝手かを、主だったプラットフォームで比較しました。サイトごとに値引きキャンペーンや年払い・月払いの価格差、時期ごとのプラン価格の上下などもありますし、一見安く見えても生成速度がナーフされている場合もあり、比較は単純にはいきません。このほかのプラットフォームで生成されている方は、ぜひ使用感などをコメント欄で教えていただけるとありがたいです。

【注意】以下、日本から利用する場合は、それぞれの表示価格に消費税10%が加算されることを前提にお読みください。

Freepik ▶ 7秒動画1本88.4円~198円

まずはスタジオ真榊が昨年9月から年払い契約している海外プラットフォーム、「Freepik」から。

スペインに本社があり、もともとはAdobeStockのような画像素材を制作していた企業です。動画生成系の企業やアップスケーリングのMagnific社などを買収して事業拡大。サイト上ではNanoBananaProやSeedream4.5、Seedance2.0など一通りの主要モデルで画像・動画生成が可能です。AIイラストの背景や小物、ポーズ素材や動画の参照元に使えるストックフォトやストック動画がたくさんあるのもポイント。(※使用用途の個別ライセンスに注意)

Freepik ▶ 7秒動画1本88.4円~198円:図版1

生成コンソールはこのような感じで、比較的きれいに日本語表示してくれますし、シンプルで使いやすいです。

Freepik ▶ 7秒動画1本88.4円~198円:図版2

記事執筆現在のプラン別料金はこちら。(下図は機械翻訳です)

Freepik ▶ 7秒動画1本88.4円~198円:図版3

現在加入しているのは、一定の無制限生成が可能な「Premium+プラン」。加入当時、さらに50%OFFになるクーポンコードを入手した(フォロワーさんに教えて頂いた)ので、月あたり1,828円までディスカウントしてもらえました。Premium+プランでは月45,000クレジット付与されるので、年払いにすると60万クレジットを最初にもらえる計算です。

Premium+プランとProプランには「unlimited(無制限)モード」というものがあり、それぞれ指定されたモデルをクレジット消費なしで月に一定回数利用することができます。この回数を超えると生成速度がガタ落ちするので、クレジット消費で快速に戻すか、ガタ落ちしたまま来月までクレジット消費0で生成するかを選ぶ仕組み。ただし、最新のSeedance2.0は残念ながらunlimitedモードの対象外ですので、どのプランを契約していても必ずクレジットを消費します。

では本題、Seedance2.0はどれくらいクレジット消費するのか。結論から言うと、「720p/4秒」の動画を1本生成するのに1,128 credit消費します。「720p/5秒」なら1,417credit、「720p/7秒」だと1,976creditに増えます。よって4秒動画の場合、Premium+プランでは4秒動画を月39本、年払いなら年531本生成したら使い切る計算になります。ちなみに、一番安いEssentialプランを今月だけ入ると、1500円で8000クレジットしかもらえないので、7秒動画を4本生成したら終わり。これだと7秒動画1本あたり370円となるので、超割高ですね。

スタジオ真榊が加入した昨年9月当時のPremium+プラン(50%オフクーポン適用・年払い)は、税込み24,131円で年間54万クレジット付与でした。720p/7秒の動画を基準にすると、年間273本で使い切るので、24,131円割る273本=動画1本あたり88.4円という計算になります。ComfyUIのAPIだと7秒動画1本あたり240円なので、これは良心的な価格設定と言えそうです

加入当時のスクリーンショット

          ▲加入当時のスクリーンショット

ちなみに、これまで7か月間主にNanoBananaProと2、Seedream4.5、Seedream5liteを使いまくってきましたが、基本的にほぼUnlimitedモードが適用される2Kサイズで生成してきたため、5万クレジットほどしか消費していませんでした。ただ、今回Seedance2.0が来てからは1000~2000creditの動画を連続生成しているので、ここ数日で更に5万クレジット近く消費しています。それでもまだまだ残額がありますね。

Freepik ▶ 7秒動画1本88.4円~198円:図版4

ただし、私の契約内容は昨年9月の話。現在の価格表通り「月払い4,356円」でPremium+プランに加入した場合で計算すると、45,000creditで7秒動画を月22本生成できるレートですから、1本当たり198円とだいぶお高くなってしまいます。生きているクーポンコードがあるかどうか(Stripeの支払い画面で入力してディスカウントが適用されるかどうか)は時期によるので、「Freepikに入るべきかはクーポンコードのあるなしで決まる」ということになるかと思います。

Freepikの使用画面

            ▲Freepikの使用画面

Higgsfield ▶ 5秒動画1本92~167円

Higgsfield ▶ 5秒動画1本92~167円:図版1

「Higgsfield」も、最近名前をよく聞くAI画像・動画生成系プラットフォーム。運営元は2023年に設立され、米サンフランシスコに拠点を置く同名のAI企業です。現在、Seedance2.0が7日間無制限で生成できるのを売りに新規加入者を募っています。

こちらが料金表。「スターター」「プラス」「ウルトラ」「ビジネス」の4プランがあり、年払いすると30%OFFになります。「ウルトラ」以上は月に付与されるクレジットを3パターンから選べるようになり、多いほど料金が高くなる仕組み。Freepikと似た期間限定の無制限生成モードや、プロモーションセールなどがあります。

Higgsfield ▶ 5秒動画1本92~167円:図版2

Seedance2.0が使えるのは月49ドル(年払いなら月29ドル=4611円)のPlusプランから。Plusプランはクレジットが月1,000credit付与され、使い終えないと消滅するNovelAI形式です。(※その月に700creditしか使わなかったら、次の月になって補充されるのはその700credit分だけ)

旧NanoBananaなど365日クレジットを消費しないモデルもありますが、NanoBananaProやSeedance2.0などは7日間のフリータイムが過ぎると容赦なくクレジットを消費するようになります。Seedance2.0のクレジット消費量は「20credit/5秒」なので、Plusプランの1000creditだと720pの5秒動画が月50本生成できる計算。年払いで月29ドル(4611円)=50本生成ですから、Seedance2.0の5秒動画1本あたりの値段は92円となります。

Higgsfield ▶ 5秒動画1本92~167円:図版3

クレジットを追加購入する場合の料金設定はこちら。小口購入だと1ドルあたり16credit、大口購入だと21creditになります。20ドル(3180円)で380credit買えるので、5秒動画1本あたり20creditで計算すると19本。つまり1本当たり167円となり、毎月もらえるcreditで生成した場合よりもレートが悪化しますが、それでもクーポンなしのFreepikよりは安くなります。(NanoBananaProなどの料金は考えないものとする)

ちなみにこちらの報告では、年払いで8秒生成が無料生成できる契約があったそう。過去に「一定期間85%OFFのプロモがあった」という話も耳にしたので、加入する場合はよく調べたほうがよさそうです。

Runway ▶ 無制限生成するならあり?

Runway ▶ 無制限生成するならあり?:図版1

次は、動画生成プラットフォームとして知られる「Runway」。運営するのはStable Diffusionの開発にも関わった、動画生成モデル「Gen」シリーズを手掛ける米国のスタートアップ企業です。

プランは無料の「Free」と企業提携用の「Enterprise」を除くと「Standard」「Pro」「Unlimited」の3段階あり、Standardプラン以上でSeedance2.0での生成が可能です。記事執筆時点の公式料金表はこちら

Runway ▶ 無制限生成するならあり?:図版2

年払いで20%OFFにすると、Standardプランが月12ドル(1908円)、Proプランが月28ドル(4452円)、Unlimitedプランが年払いで月76ドル(12,084円)です。月に付与されるクレジットはStandardが625credit、ProとUnlimitedは2250creditとなっています。

Seedance2.0のクレジット消費量は「1秒当たり36credit」ですので、7秒動画だと1本252creditも消費することになります。

Runway ▶ 無制限生成するならあり?:図版3

月1,908円払うスタンダードプランでも月18秒しか生成できないわけですから、これはかなり高額な価格設定と言えます。一方、Unlimitedプランでは「Explore(探索)モード」という低速無制限モードを使用でき、Seedance2.0でもクレジット消費なしでの生成が可能になります。

Runway ▶ 無制限生成するならあり?:図版4

Unlimitedプランではクレジットを消費するCreditモードとExploreモードを切り替えて生成する仕組みですが、本数は無制限でも生成速度は遅くなります。Exploreモード目当てに1か月だけ95ドル(税込みで16,615円)でUnlimitedプランに加入した場合、2250クレジットではSeedance2.0で7秒の動画を8本しか生成できませんが、Exploreモードでは(低速ではあるものの)無制限生成が可能という整理です。

こちらの投稿では「新規のお客様は、プロモーションコード"SEEDANCE"を使用して、当社の有料プランの3か月間を50%オフでご利用いただけます」とあるのですが、試しに入力したところ無効になっていました。Seedance2.0でこれから何百本も動画を生成するクリエイターさんなら選択肢になってくると思いますが、私のような趣味の生成で使うにはかなりお高めの印象ですね。

Dreamina ▶ 無料体験なら

「Dreamina」は、開発元のByteDanceが提供する画像・動画生成ツール。他のAIプラットフォームのようにNanoBananaなどの主要モデルがたくさん使えるわけではありませんが、Seedance2.0やSeedreamといったByteDance社のモデルで生成を行うことができます。

Dreamina ▶ 無料体験なら:図版1

ベーシックプランが0円で7日間契約でき、1か月目は1380円と比較的安価でSeedance2.0を利用できます。さらに毎日225creditの無料配布もあるので、公式だけあって割と良心的なイメージです。

Dreamina ▶ 無料体験なら:図版2

試しに、7日間の無料トライアルに加入してみました。サブスクリプションはいつでも解約できますが、無料体験は7日後に終了し、残り24時間を切ったタイミングで初月の自動更新となり、1,380円が請求されます。よって、5日目までに余裕をもって解約すれば0円で560クレジット得られ、1,380円払ってもよい場合はさらに2420クレジット(もしくは差額の1860クレジット?)得られるしくみのようです。次月以降はディスカウントがなくなり、月額2,300円にアップします。

Dreamina ▶ 無料体験なら:図版3

生成画面はこのような感じでごくシンプル。0円で560クレジット+毎日配布の225クレジットが得られ、Seedance2.0での5秒動画は1回120クレジットで生成できるので、「とりあえず無料で5、6回くらいSeedance2.0での動画生成を試してみたい」という方にはよさそうです。(※ちなみに、通常のSeedance2.0と別に、より高速で安価な「Seedance2.0fast」があるので生成時はご注意ください)

Dreamina ▶ 無料体験なら:図版4

ただ、妙な動作をすることも。私が試した際にはこのように、指示した日本語のセリフが勝手に英訳されて生成されるケースがありました。

dreamina-2026-04-16-9463-右の女性が「あのさぁ…。なんか最近…あたしばっかひでぇ目に遭ってる気がするんだけ...

プロンプト指示:右の女性が「あのさぁ…。なんか最近…あたしばっかひでぇ目に遭ってる気がするんだけど?」といい、左の人物が「う、うーん…」と困った顔を浮かべる

プロンプトの最後に「セリフは全て日本語です」と指示して生成し直したら日本語にはなりましたが、今度は入力した内容を一回別言語に翻訳して再び戻したようなセリフ内容になってしまいました。

dreamina-2026-04-16-4351-右の女性が「あのさぁ…。なんか最近…あたしばっかひでぇ目に遭ってる気がするんだけ...

もちろん毎回そうした結果になるわけではなく、日本語で指示通りの生成も普通にできました。ただ、Freepikで生成する場合とときどき反応が異なるように感じたのも事実。このようにテロップが文字化けしてしまうこともあったので、やや不安な感じがあったことは申し添えておきます。

Dreamina ▶ 無料体験なら:図版5

試行回数が多くないためはっきりしたことは分かりませんが、有償契約を検討されている場合はとりあえず無料体験してみてからにすることをお勧めします。

ComfyUI ▶ 7秒動画1本240円

プラットフォーム上で生成する以外に、ComfyUIでAPIノードを使う方法でもSeedance2.0での生成が可能になっています。詳しくはこちらの特集の「有償のSeedance2.0で動画生成してみよう」の項をご覧ください。

APIノード(ComfyUIでは"パートナーノード")の料金一覧は下記リンクから。ここでも通常の「Seedance2.0」モデルと、より早くて安い「Seedance2.0fast」を選ぶことができ、消費するトークン数と秒数によって細かく料金が変わる仕組みです。

こちらが公式ワークフロー。一例として、720p/7秒の動画を1回生成するのに最大で319.4credit消費します。一番長い720p/15秒だと、最大684.3credit。つまり、7秒動画を1回生成するのにざっくり約240円となる計算です。

ComfyUI ▶ 7秒動画1本240円:図版1

場合によってはFreepikやHiggsfieldなどで生成した場合より安くなることもありますが、正直やや割高という感じ。SNSにちょっとした7秒動画を1本投稿するのに240円を何回か回さないといけないのは…やっぱり冷静になるとお高いですね。(いや、この精度のアニメを個人が手で作ることを考えたらとんでもない低コストではあるのですが…)

ComfyUI上で生成するメリットは、やはり自分でワークフローを組んで、その一部としてSeedance2.0を組み込めるということに尽きるでしょうか。たとえば、記事後段でLoRAのデータセットをSeedance2.0で作るということを試すのですが、ComfyUIで生成するならそのままそのmp4を数十枚のpngに分割するワークフローに流し込むこともできますから、そうしたオーダーメイドな使い方をしたい人には選択肢になるかと思います。