【2026/03/04更新】「ComfyUIでのAPIノード生成」を追記しました。(目次参照)

こんばんは、スタジオ真榊です。今回は、Googleの最新画像生成モデル「NanoBanana2」の実力検証特集です。2025年11月公開の「NanobananaPro」がいまだ界隈トップクラスの使いやすさと性能の高さを見せつける中、突如デビューした新・フラッグシップモデル。公式の説明では生成速度の速さやコスト面が強調されていますが、肝心のAIイラストや漫画作りにおける実力がどの程度変化したのか、いつも通り実践で確かめました。

具体的には、漫画生成や線画の着色、インフォグラフィック作成など、10種類の生成を全て同じプロンプトで実施。Proと2の生成結果の違いを分かりやすく比較しています。それらの結果を踏まえて、それぞれのモデルの取り回しやGemini、Freepikでの使い勝手の違いなどを考察しました。【約20,000字】

「NanoBanana2」が理解る!「Pro」との違いを徹底比較:図版1

Nanobanana2とは

「NanoBanana2」(正式名称・gemini-3.1-flash-image)は、Googleが2026年2月26日に公開した高速・低コストな最新画像生成モデルです。Geminiのアプリにも同日からさっそく実装され、「🍌画像の作成」ボタンを選択した状態で画像生成を依頼することで、無料ユーザーでも使用できるようになりました。

Nanobanana2とは:図版1

NanobananaPro(正式名称・gemini-3-pro-image)との最大の違いは、高速性と低コスト化。Google検索でリアルタイムな情報・画像を入手し、「Pro」並みに高品質な画像を、より高速・低価格で生成できるようになっています。

よって、2は「Proのさらに凄い版」というよりは、無印版NanoBanana(gemini 2.5 flash image)の後継モデルというイメージ。快速性を重視したFlashモデルですので、重い一発を得意とする「Pro」に対して、ユーザーとジャブのように何度もやりとりを重ねながらブラッシュアップしていくような使い方に向いたモデルのようです。

Geminiに頼むとNanoBanana2を使った画像生成ができる

     ▲Geminiに頼むとNanoBanana2を使った画像生成ができる

API利用料金で比べると、「Pro」が1枚あたり約20円なのに対し、「2」は半額の10円程度で生成できます。といっても、単なる廉価版というわけではなく、文字のレンダリング機能やアスペクト比・解像度の指示精度、プロンプトへの忠実度などは「Pro」よりも進化しているとのこと。 今回の特集では、そのあたりの実力差を詳しく調べていきたいと思います。

NanoBanana2を使うには

NanoBanana2は「Gemini」にメイン画像生成モデルとして統合されたほか、通常のWeb検索からも利用できるなど、Googleの各種サービスに順次導入が進んでいます。

Google検索上でLLMと対話できる「AIモード」や、画像検索サービス「Googleレンズ」上でも、しれっと利用可能になっています。他にも「Google AI Studio」や「Google Cloud」といったサービスでもプレビュー利用が可能になっているほか、変わったところでは「Google Ads」で広告を作成する際の提案機能として実装されており、Google全体のサービスに深く根を張っているようです。こうしたさまざまな用途に、精度と高速性を兼ね備えた「2」はぴったりというわけですね。

・これまで通り「Pro」で生成するには?

ところで、Geminiでは「2」が「Pro」に代わって標準の画像生成モデルになりましたので、普通に画像生成を頼むと必ず「2」による生成が始まります。これまで通り「Pro」をGeminiで使いたい場合は、有償プランの「Google AI Pro」(月額2,900円)か「Ultra」(月額36,400円)を契約した上で、いったん「2」で画像生成を行ったのち、「🍌Proでやり直す」を選択することで生成が可能です。

・これまで通り「Pro」で生成するには?:図版1

「えっ、始めからNanoBananaProで生成できないの!?」と思ってあれこれ調べてみたのですが、"「AI Pro」と「Ultra」のユーザーは、専門的なタスクのために引き続きメニューから従来のProモデルを選択できるという"などとする記事がある一方、Google公式のFAQでは上記の「🍌Proでやり直す」ボタンでの生成方法しか案内されていませんでした。

それまで課金して使っていたモデルがある日突然便利に使えなくなるのは非常に不便ですので、ここはぜひ改善してもらいたいところですね。(Gemini上で直接Proを使った生成ができるやり方をご存じの方がいらしたら教えてください…)

・各種プラットフォームでも生成可

もちろん、FreepikSousaku.AIなど、Google以外の各種画像生成系プラットフォームでもNanoBanana2による利用が可能となっています。GeminiではProとの使い分けが気軽にできなくなってしまったので、NanoBananaを使うならこうした外部プラットフォームが主戦場になるのかなと個人的には感じています。

こちらはFreepikのモデル選択画面。Freepikでは、NanoBanana2は2Kサイズまで無制限モードに対応していますので、Premium+プランに加入していれば月1000回までクレジット消費なしで高速生成できることになります。これはNanoBananaProと同じ扱いですので、2の特色である「低コスト」部分は享受できないことになってしまいますね。

・各種プラットフォームでも生成可:図版1

Webブラウザ版だと複数同時のバッチ生成が許可されていないので、もしガチャしたい場合は1回1枚ずつの生成を連キューする形になります。ちょっとケチですよね。ここが4枚同時生成できるようになるなら、Proより2を選ぶ強い理由になるので、ぜひ改善してほしいところです。

ちなみに、Freepikの料金表はこちら

・各種プラットフォームでも生成可:図版2

ややこしいので簡単にまとめますと、NanoBananaPro/2が一定量使い放題のPremium+プランは月額5,850円、年払いで3,656円。月払いプランなら月45,000クレジット(次月繰り越しなし)、年払いプランなら年540,000クレジットを自動付与されます。NanoBanana2/proは無制限モードをオンにすることで月1000枚まではクレジット消費なしで画像生成することができ、1000枚を超えると低速で無料生成か、1枚あたり75-150クレジット消費して高速生成を維持するか選ぶ仕組みです。(※記事執筆現在)

FreepikではNanoBananaProに準じる性能で同時4枚・4K生成できる「Seedream5.0Lite」などの別モデルも充実してきています。どれか一つを毎回使うというよりは、枚数優先か、品質優先か、一貫性重視か…といったそのときどきのタスクによってモデルを選ぶのがよさそうですね。

・ComfyUIでのAPIノード生成

基本的にはオンラインサービスで生成するNanoBananaモデルですが、ComfyUIでも、購入した「クレジット」を消費することで生成を行うことができます。下図のような公式ワークフローを画面左の「ワークフロー」一覧から呼び出すことができ、NanoBanana2とProそれぞれでの画像生成が行えます。

・ComfyUIでのAPIノード生成:図版1

デフォルトでは2枚分の入力ノードしかありませんが、最大14枚まで増やすことができます。生成サイズは1/2/4Kから、アスペクト比も各種比率から選択式。日本語での自然言語指示が可能です。

・ComfyUIでのAPIノード生成:図版2

消費するクレジットは生成枚数ではなく使用したトークン数に対応しており、生成後に上のスクリーンショットのように消費クレジットが表示されます。基準は以下の通り。(公式サイトの料金表はこちら

<NanoBanana2>

gemini-3.1-flash-image-preview:100万トークンあたり12660クレジット。

目安は2Kまでなら~14.7クレジット、4Kサイズなら~26クレジット消費。

<Pro>

gemini-3-pro-image-preview 100万トークンあたり25320クレジット。

目安は2Kまでなら~28.3クレジット、4Kは50.6クレジット消費。

ComfyUIにおける記事執筆現在のクレジットのレートは、5ドル(約788円)で1055クレジットなので、1クレジット=1.33円くらいです。あらあらですが、2Kサイズの場合、「Pro」なら1枚40円前後のところ、2では1枚20円前後で生成できる計算です。こう書かれるとずいぶんお安い感じですね。

ComfyUIにおけるクレジット課金については、こちらのSeedream4記事でも触れています。Freepikなどを年払いするほどでもないくらいなら、都度課金するのもよいですし、何より普段の生成ワークフローにNanoBananaをノードとして組み込めてしまうのがメリットですね。

ちなみに、上のスクリーンショットの生成では、1024x1024pxの生成にかかった時間が「2」で34.5秒、「Pro」で45.2秒でした。物凄くざっぱくではありますが、「2はProの半額で、1.3倍くらい速く生成できるが、ちょっと性能が控えめ」ーくらいのイメージになろうかと思います。

APIノードを使って「NanoBanana2」で生成した画像

▲APIノードを使って「NanoBanana2」で生成した画像

APIノードを使って「Pro」で生成した画像

▲APIノードを使って「Pro」で生成した画像

検証開始

さて、モデルについての概説はこのあたりにして、さっそく本題の比較検証に入っていきたいと思います。今回の検証もいつもと同じ、Premium+プランを年払い契約しているFreepikを使ってやっていきます。

画像サイズはこのように、2、Proとも各種アスペクト比が選べます。「auto」にすると、指示を基にモデルがアスペクト比を自己判断しますが、入力画像と同じ比率が踏襲されることが多いようです。(基本的には1:1の正方形で検証しますが、横長や縦長がふさわしい題材の場合は比率を変更して生成することもあります)

検証開始:図版1

Freepikでは解像度は1K/2K/4Kが選択可。せっかく無制限モードが使えるので、基本的には2Kサイズで検証を進めていきます。

検証開始:図版2

検証1.キャラクター編集

まずはスタンダードなキャラクター画像の編集から試していきます。入力画像はこちらの全身図。

検証1.キャラクター編集:図版1

左側が「Pro」、右側が「2」。全く同じプロンプト・解像度・比率で生成しています。

指示:この全身図を三面図にして。正面・横から・背後から

「2」はレンダリング能力が上がったことをアピールしたいのか、特に指示していなくても文字がよく出ます。避けたい場合は「文字は不可」などと言い添えるとよいようです。

検証1.キャラクター編集:図版2

          ←NanoBananaPro / NanoBanana2→

指示:腕組みをさせて、呆れた表情にして。

検証1.キャラクター編集:図版3

          ←NanoBananaPro / NanoBanana2→

指示:バニーガールの服装にして。ポーズや表情はそのまま。

検証1.キャラクター編集:図版4

          ←NanoBananaPro / NanoBanana2→

指示:この女の子が、最も魅力的だと思われるポーズや背景を考えて、一枚の完成イラストにして。

「2」はなぜか腕が増殖。この現象はProでは一度もなかったことですが、2では複数回ありました。ミナちゃん以外では起こらないので、どうも首のヘッドホンが悪影響を与えているらしい。

検証1.キャラクター編集:図版5

          ←NanoBananaPro / NanoBanana2→

指示:この子がベッドの上で横たわってドン引きした表情で頬を赤らめてこちらを見ている主観イラストにして。

Proは生成拒否。Freepikから未成年のアダルト表現についての警告文(永久BANもありえるとの内容)も別個に表示されました。2はまた腕が増殖していますね。

検証1.キャラクター編集:図版6

          ←NanoBananaPro / NanoBanana2→

指示:白い背景を、コンビニの前に変更して。女の子は地面に座っている。

Proはもろにファミマになりました。2はちょっと気を使ったのか、それとも何らかの配慮規制が入ったか、謎のチェーン「MEGAMI-YA」に。好みもありそうですが、細かな文字の生成では2に軍配が上がりそうですね。

検証1.キャラクター編集:図版7

          ←NanoBananaPro / NanoBanana2→

【寸評】おおむねProと2で大きな違いは感じられませんでしたが、一部の生成結果では2だけミナちゃんの腕が増殖する現象が起きました。生成速度は、Freepik上では特にどちらが早いとは感じられませんでしたが、公開直後のモデルでアクセスが過重になっていた可能性もありますので、あまり参考にならないかも。

文字レンダリングは公式の説明通り、2のほうが上手そうですが、「自分…文字やれます!」とばかりにやたら盛り盛りにしてくる印象があり、ちょっとうるさいかもしれません。